ニッケイ新聞 2007年12月4日付け
PT(労働者党)は、ダッタフォーリャの調査結果を受けて二〇一〇年の大統領選挙を視野に入れた党首人事に慎重を期することになったと三日付けフォーリャ紙が報じた。党首選挙は九日、行われる。
同調査によれば、PTの大物と思われたスプリシ観光相とロウセフ官房長官、ワグネル知事、アナニアス社会開発相への支持率が低いことで党公認の可能性は絶望的となった。
党首候補へ名乗りでたのは、ベルゾイニ現党首とタット下議、ジョゼ・カルドーゾ下議、ポマール党役員、ソコル団体役員、ヴィアナ元下議、ミランダ団体役員の七人に絞られたようだ。予想では、ベルゾイニ現党首が党員百十五万八千人の四六・五%の支持を得て優勢らしい。
全国に広がるPT組織の選挙は、地方によって目の届かない部分が多い。候補者は多数の運動員を集め、各々の自家用車で党員を迎えに行く。不便な地方では珍しくないが、党員は候補者を選ぶことができず情実投票になる。