ニッケイ新聞 2007年12月4日付け
文協大講堂で行われた「ブラジル紅白歌合戦」を初めて取材したが、開会式直後にもかかわらず、満席近い人たちで埋め尽くされているのに驚いた。
二階席にはこどものその、希望の家、憩の園の福祉三団体の入居者たちを無料で招き、食事からお土産まで用意して歓迎している。
この活動は第一回の開催から今年の第十三回まで毎年欠かさず続けられている。主催者側は毎年、三団体に寄付を行っており、紅白歌合戦の時は「とにかく楽しんでもらいたい」という一心で続けている。
羽田宗義審査委員長は「食事、お土産などを提供して準備は大変だが、誇りを持って取り組んでいる」と力説。毎年、『ありがとうございました』と大きな声で必ず感謝してくれるという。
楽しそうにステージを眺める入居者の顔を見て胸が熱くなった。(味)