ニッケイ新聞 2007年12月5日付け
「外国人集住都市会議」という集まりがある。日本で、特に南米系外国人の多く住む自治体の首長が集まって毎年行っているものだ。
〇一年の第一回は十三市町。それが先月、今年の会議で二十三に増えていることを知り、驚いた。どこもブラジル人が最も多い。参加都市を見ると、群馬・栃木・長野・静岡・愛知といった所から、三重・岐阜・滋賀へと、在住地域が広がっている様子がうかがえる。
初開催から六年。今では各地で共生を謳うフォーラムが開かれているが、そこには、外国人のマイナス面が強調されがちだった時代から、雇用や教育など、今に続く要望を行ってきた自治体の功績も大きいと思う。
そして今、日伯交流年を前に、ようやく日本政府がこれらの問題に取り組み始めている。〃送り出した側〃のブラジル日系社会にもできることはないか、とも思う。(ま)