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紅組の衣装、パフォーマンス=優ったブラジル紅白、聴観衆満足

ニッケイ新聞 2007年12月6日付け

 ブラジル日本アマチュア歌謡連盟、日伯音楽協会(北川彰久会長)共催の「第十三回ブラジル紅白歌合戦」が、二日午前十時から、文協大講堂で開かれた。二年連続で紅組が優勝した。会場を埋め尽くした来場者はおよそ千二百人、コロニア歌手の競演を終日楽しんだ。最優秀歌唱賞には紅組三十六番で「感謝状」を歌った塩見由味さんが選ばれた。塩見さんは連盟主催の「全伯唱歌歌謡コンクール」でグランプリに輝いた実力者で、来年日本で行われる「日本アマチュア歌謡祭」にブラジル代表として出場する。
 トップバッターは紅組の藤井ひとみさん。松田聖子の「赤いスイートピー」で始まった。白組は藤井隆一くんの「線路は続くよどこまでも」と続き、アリッサさん(10)とカオリさん(10)が「ペッパー警部ーよそ見をしないで」と振りを付けて歌い前半を盛り上げた。
 北川彰久会長によれば、紅組の勝因は「舞台に出る衣装やパフォーマンスが派手であること」。また、審査員の一人は「前半まで白組が優勢だったが、後半第四部の審査が大きく結果を左右した」と話した。
 票が大きく割れた第四部は、ベテラン歌手の登場で紅組にたまたま良い歌手が揃ったため。
 同歌合戦は四部構成となっている。第一、二、四部には民謡を加えて日本の紅白歌合戦にはない、コロニア独自の演出を行っている。第三部は「若人の祭典」で、最新のJ―POPから懐メロまでをカバーする。日本で開催された日本アマチュア歌謡祭で優勝した三沢モニカさんも登場した。
 伴奏はNAKバンド、大会を盛り上げた。
 来場者からは「良かった」の声が多数聞かれた。羽田宗義審査委員長は大会を振り返って「ユニークな演出、出場した歌手たちの協力が年々充実していて満足している」とコメントを寄せた。
 開会式では北川会長、上岡正雄実行委員長、羽田審査委員長のほか、日系団体〃御三家〃を代表して菊地義治さん、エリアネ・マシャードサンパウロ州議会副議長代理、下本八郎元州議員らが挨拶をした。二階席ではこどものその、希望の家、憩の園の入居者たちが観覧していた。
 アトラクションにはブラジル太鼓協会、藤間流日本舞踊学校、海藤三味線太鼓教室、戸塚マリ舞踊学校と四団体が出演した。