ニッケイ新聞 2007年12月7日付け
「第一回文協統合フォーラム」の閉会式で、渡部和夫・評議員会長は、「地方の協力なくして、文協創立、文協ビル建設はなかった」と過去を振り返り、連携協力を呼びかけた。
ごもっともである。戦後のララ物資の募集、日本館の建設募金、ブラジル日本移民五十周年祭への協力などが現在の文協創立へ繋がってゆく。
文協ビル建設への募金活動は、「みんなで建てよう我らの殿堂」を合言葉に全伯で展開された。
つまり、日系社会の結束には、常に確固たる目的があった。
参加者らは一様に、フォーラムの主旨に賛同していたが、「何のために」という議論、言うなれば標榜するものはなかったのではないか。
今現在、地方とサンパウロを繋ぐのは、その必然性のある百周年しかない。連携が何より大事なのは文協と百周年協会かも知れない。 (剛)