ニッケイ新聞 2007年12月12日付け
日本を中心に世界で活躍する日系カメラマンのノブオ・ミケランジェロ・タカノさんが、ニコンの最高級デジタル一眼レフカメラ「D3」のテスト撮影などのために、十一月三十日に来伯した。
好感度・高画質を誇るこの機種は一日に発売されたばかり。通常ならISO6400まで、最大で2万5600まで増感が可能。同製品サイトも「劇的なまでに拡大した露出設定の自由度」と特徴を説明。
タカノさんは「これは凄いよ。フラッシュいらないぐらいの感度。その分、カメラマンの感性が問われる」と実際に試写した感触を語る。
今年三度目の来伯。二月にサンパウロ市近郊のエンブー市で撮影した作品が、日本の写真専門誌『キャノンフォトサークル』七月号の巻頭特集を飾ったばかり。
それが高く評価され、今度はニコンから依頼を受けた。リオのコパカバーナ海岸などで女性モデルを撮影し、「サンバやサッカーだけじゃないブラジルの空気を伝えたい」と意気込む。
来年三月ごろに東京・渋谷で百周年を記念した写真展を企画している。ニコン、キャノン、ペンタックス、フジ・フィルムなど四社のカメラで撮影した作品を百枚ぐらい展示したいと考えている。
タカノさんは東京、パリ、ニューヨークをまたにかけて活躍するブラジル育ちのファッション・カメラマンで、近年さらに活動の幅を広げている。