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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2007年12月12日付け

 フランスのホテル・レストラン格付けガイド『ミシュラン』が、さきごろ、東京でレストランの「味と接客」の格付けをして話題になった。最高級の格付けは三つ星(以下二つ、一つ、星なし)だそうで、東京のレストランは、予想されていたより、多くの星を付けてもらったという。たいへんな喜びようだったと伝えられている▼東京の場合、フランス料理店だけでなく、寿司屋も対象になった。むしろ、寿司屋のほうが数多く高い評価を得ている。そうした寿司屋の夜のコースは(一人前)三万円(約四百九十五レアル)。タメ息が出てきそうだ▼ブラジル国内主要都市のレストランについては、観光地やホテル紹介を行う定期出版物が、ホテル、観光地と同様に〃しるし〃をつけて、格付けを行っている。取るに足りないと判断された店は、掲載すらされない。日本料理店も各国料理店と同じマナイタの上だ。料理の質(味)、店の状態・応接(雰囲気)が格付けされ、紹介されている。値段はおおむね挌上のが高い▼格付けを信用する、しないは、もちろん個人の自由だが、行う会社なり出版社が、権威を持つと、人々はそれを信じるようになる。ただ、先般から世界中の銀行や個人投資家を震撼させているサブプライムローン(米国発)の証券は、実は世界中で権威があるとされる、名のある格付け会社が「上等」と判断した証券だった▼証券の安全度、危険度は素人にはわかりにくいが、料理は好みとして、自分で格付けできる。(神)