ニッケイ新聞 2007年12月13日付け
サンパウロ州日本文化教育プログラム「VIVA・JAPAO」の文化祭ならぬ発表会が、リベイラ地域の公立学校を集めてレジストロ市で行われた。
当日使用された会場は空調施設がいまひとつのために蒸し暑く、また、音響も悪くマイクの音が聞き取りにくいという状況。展示の役をしていた生徒の中には暑さのあまり脱水症状に陥って倒れ込む姿もあった。
そんな会場ではあったが、二千二百人も超える多くの生徒が詰め掛け、各校で勉強している日本文化の紹介を行った。中でも圧巻だったのは、日本語の歌の発表だった。
参加した生徒たち全員が「君が代」や、滝廉太郎の「花」など日本の歌曲を大熱唱。ブラジル人とは思えないように滑らかに歌っていた。練習期間は僅か一カ月と短いながらも、会場内の空気が清清(すがすが)しく変ったようで、感心させられた。(坂)