ニッケイ新聞 2007年12月14日付け
日伯友好病院ボランティア・グループ(山下光子代表、メンバー二十五人)の活動に感謝して、援協関係者による謝恩忘年会が十一日午前、サンパウロ市パルケ・ノーヴォ・ムンド地区の同病院で開かれた。
同ボランティア・グループは、友好病院が開院(八八年)する一年前から活動を始めた。現在、週に一回リベルダーデ区ファグンデス街にある家に集まって、病院で必要な衣類などを縫製している。メンバーのほとんどが以前、裁縫に親しんでいた人たちで、平均年齢は約七十五歳という。
今年は枕カバー・白色シーツなど五千八百五十六点を仕上げて届けた。裁縫に必要な材料は病院が用意している。
あいさつに立った菊地義治病院経営審議会代表は、同グループの活動に感謝の意を示したうえで「援協は福祉センターの建設もあり、今後とも日系社会の皆様に恩をお返しする気持ちでいます」と重ねて強調した。
ボランティア・グループを代表して、井口たき子さんは「私たちの活動のモットーは、楽しく明るく仲良くです。来年に向けても頑張りたい」とあいさつした。
食事後、援協が支援する自閉症児療育学級の父兄や役員らによってつくられた紅白の餅が土産として手渡され、メンバーらは大変喜んでいた。