ニッケイ新聞 2007年12月14日付け
ラテンアメリカ最大の出版社「ABRIL」が世界第四位の出版数を誇る雑誌「VEJA」(今月十二日号)で日本移民百周年を特集している。
五世のケンゾウ君が笠戸丸の写真を持った表紙には、「どう生き、誰が来て、残り、帰ったか」とあり、一世紀の歴史を日伯両国の取材で紹介。 移住時に生き別れた姉妹、日本に定住する兄とサンパウロ市で働く弟、それぞれの人生や価値観の違いを比較した記事などが興味深い。
「ABRIL」は主要十四雑誌で特集企画を組んでおり、同社の関連サイト(www.100anosjapaobrasil.com.br)でも過去記事が読める。
気になったのは、世代別の日系社会での割合、混血率、年齢層、職業などがあるのだが、出典が一九八八年に人文研が行なった実態調査。
百周年を機に再調査を、という声があったような気もするが。(剛)