ニッケイ新聞 2007年12月15日付け
十二月十三日誕生したEU合衆国は十四日、ブラジル産のエタノールと牛肉に対し域内二十七カ国への輸入を制限することで検討を始めたとヴァロール紙が報じた。EUは、森林を伐採した耕地で栽培したエタノールやバイオ・ディーゼルを一月から輸入しない意向を表明していた。
牛肉についてはEUの衛生監督官が、ブラジルの解体処理場を視察し衛生管理が不完全であると報告したことによる。この状態で年間十億ドルの牛肉輸入は、リスクを伴うという結論に至ったらしい。
しかし、全面停止ではなく、EU監督官立会いのもとでは出荷が許されるようだ。それは、ロシアやメキシコ向け牛肉輸出で行われている出荷形式である。