ニッケイ新聞 2007年12月15日付け
来年の移民百周年にちなんで、一風変わった記念事業を計画する人がいる。神戸港からサントス港までを単身、水上スキーで到達しようとする冒険家のマホエ・セルジオさん(三世)だ。来年四月ごろに出発し、十月から年末ごろの到着を目指すもので、総距離は約四万五千キロに及ぶ。
経費は総額三千万円ほど。それを捻出するため、最近、自身の顔をロゴにしたTシャツを日本で販売しているそうだ。そのTシャツを買うと来年六月十八日の抽選で、二人にブラジル往復チケットがあたるという。
同氏の熱意もあってか、すでに後援企業も二十以上ついているそう。事業を紹介するポスターも完成済み。「この航海でブラジル移住した先駆移民に感謝の意を伝えたい」と同氏は言う。サントスに到着した時には、是非その勇気を称えてコロニアで温かく迎えられたらいいと思う。(泰)