ニッケイ新聞 2007年12月18日付け
皇室への敬愛が強いといわれるコロニア。すでに写真を見ても誰か分からない世代も多いのだろう。しかし、気になるのは、父母、祖父母が大事にしていたものをゴミに出すというその感覚。以前、仏壇を捨てるニュースが邦字紙を賑わしたことがあったが、今回も象徴的な〃事件〃といえよう。こうして朽ち果てていく移民資料がブラジル国内でどれほど―と考えさせられた。
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今回五輪代表チームに招集されたペドロ・ケン(コリチーバ、中盤)が日系初のセレソンかと思ったら、もう一人いた。その名もゴレイロ・ヤマダ。ポジションがそのまま通称に。彼はコリンチャンスのキーパー補欠として〇〇年FIFAクラブチーム世界大会にも出場。代表にはなれなかったが活躍した選手としては、九〇年代のパウリーニョ・コバヤシ(サントス、アタカンチ)、サンドロ・ヒロシ(サンパウロFC、アタカンチ)もいた。現在ロドリゴ・タバタ(サントス、中盤)が活躍中だが残念ながら代表歴はない。ケンが〇八年に正代表として試合に出場したら〃百周年記念〃に相応しい?!
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カンポス・ド・ジョルドンにあるさくらホームは、入居可能人数が四十人だが、現在二十六人しかおらず、「少々寂しい」と関係者は嘆いている。季候も良く自然も豊かなために入居者には打ってつけだ。しかし、サンパウロ市内から家族が来るのが大変なため、なかなか入居する人が少ないとか。援協関係者は「是非さくらホームにも来てください」と呼びかけている。関心のある人は援協福祉部(11・3385・6606)まで。