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浜松レストラン店主強殺事件=控訴期間は来年1月から=「判決に満足」と担当検事

ニッケイ新聞 2007年12月19日付け

 【既報関連】〇五年十一月に浜松市で起きたレストラン店主強盗殺人事件で、ウンベルト・ハジメ被告の弁護側が控訴する場合には、来年一月七日から五日以内に行われることが十八日、ミナス州地方裁判所の広報担当の話からわかった。
 担当のハウル・マッシャード氏によれば、今月二十日から同裁判所が年末休暇に入るためで、本来ならば、本日十九日に出される官報の発表から五日以内に弁護側は控訴の手続きをする必要があるという。
 担当のマルセロ・ジニス検事は十八日、ニッケイ新聞の電話取材に対し「判決内容に大変満足している。我々は当初二十八年前後の禁固刑を予想していたが、裁判官もよい判断を下してくれた」と話した。
 被告側は起訴事実を否認しているため、控訴に踏み切ると見られている。ジニス検事は「減刑されるかもしれないが、高等裁の第二審判決も来年八月から十月には出せるかもしれない」と早期決着へ意欲を示した。
 同被告はレストラン経営者の三上要さん=当時(57)=を絞殺し売上金約四万円を奪ったとされ、事件直後ブラジルに帰国した。十七日に開かれた裁判では、強盗殺人と放火未遂の罪で禁固三十四年五カ月の判決が下された。
 代理処罰(国外犯処罰)要請に基づくブラジルでの判決は初めて。今年三月の初公判から九カ月あまりでのスピード判決だった。