ニッケイ新聞 2007年12月20日付け
世界銀行が十八日、発表したところによると、ブラジルの国民消費はGDP(国内総生産)の三%に相当しており、消費大国の片鱗を覗かせているとエスタード紙が報じた。これにより統計をとった百四十六カ国中、六位にランクされる結果となった。
一位は米国でGDPの二三%、二位が中国でGDPの一〇%、三位が日本でGDPの七%、四位がドイツで五%、五位がインドで四%、六位のGDP対比三%にはブラジルやイギリス、フランス、ロシア、イタリアなど五カ国が肩を並べている。
しかし、グローバルでGDP三%の六位グループを形成しているものの、正確な消費金額で行くと、ブラジルはランクを下げて十位となる。ブラジルのGDPは、一千五百八十五兆ドルとなっている。
同じ六位のイギリスは一千九百一兆ドル。以下順にフランスは一千八百六十二兆ドル、ロシアが一千六百九十七兆ドル、イタリアが一千六百二十六兆ドルとなっている。
昨年の統計では、ブラジルが七位にランクされており、今年はランク・アップとなった。世銀によると、ブラジルは南米地域経済の半分を動かしており、政府の財政支出に至っては、同地域の三分の二に達しているという。