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道交法改正案を上程=ラッシャに15年の刑を適用

ニッケイ新聞 2007年12月21日付け

 下院法制委員会(CCJ)は十九日、ラッシャ(路上でのスピードレース)及び飲酒、麻薬などの薬品を帯びた自動車運転についての罰則を強化する法令を可決した。法令は下院本会議の表決に回され承認されると、上院の審議を受ける。
 改正法案の骨子は三点からなり、先ず第一は違反者が裁判を受けるのを全面廃止とし、現行犯として警察の取り調べのもとに即日起訴されるというもので、違反者に執行猶予は与えられない。
 第二は現行法で飲酒運転が第三者に危害を加えるリスクを負っていることで罰せられるが、改正法ではリスクの有無に関わらず罰則の対象となる。
 第三はラッシャに関わった場合、現行では六カ月から二年の実刑及び罰金さらに運転免許証没収となっているが、改正法では当初は六カ月から三年の実刑となる。人身事故の場合は三年から八年、障害致死は五年から十五年に延長する。