ニッケイ新聞 2007年12月21日付け
国際交流基金主催の二〇〇七年度日本語能力試験が二日、サンパウロ、ロンドリーナ、リオ、ベレン、ブラジリア、ポルト・アレグレ、サルバドール、マナウスの国内八カ所で行われた。今年は三千三百四十五人(三千六百五十四人応募)が受験。昨年よりも受験者数が増え、各会場は活気に溢れていた。
サンパウロ会場(UNIFAI大学)では約二千二百人が受験した。開門直前には受験生や付き添い、関係者など多くの人で身動きが取れない状態になっていたが、試験開始時刻には参加者全員が教室に入り、スムーズに試験が行われた。
受験者の中には小さい子どもたちに混じって、年配の受験者の姿も目立った。サンパウロ会場では非日系人の受験者が徐々に増えてきており、今回は受験者の約二〇パーセントを占めた。
その他にも、サンパウロ以外でも多様化している日本語教育を象徴して、リオやサルバドールでは若い日系以外の受験者、ロンドリーナ会場では十代前半の日系の受験者が目立ち、ブラジリアでは大人の受験者が多く見られた。
◎
各地の受験者は以下の通り。
サンパウロ=二千二十二人、ロンドリーナ=五百十八人、リオ=二百六十二人、ベレン=五十九人、ブラジリア=百八十四人、ポルト・アレグレ=九十七人、サルバドール=六十七人、マナウス=百三十六人。