ニッケイ新聞 2007年12月22日付け
【カルダス・ノーヴァス】身長、百八十五センチという逞しい体格に恵まれたバレーボール選手タリタ・ヤマワキさん(18=三世=ブラジリア在住)は、さきごろゴイアス州カルダス・ノーヴァス市で開催された「第三回太陽杯バレーボール大会」(ホテル太陽、日伯バレーボール協会の共催)で、ブラジリアチームのエースアタッカーとしてチーム優勝に貢献した。また、チームの中から選ばれる最優秀選手賞をも獲得した。
同大会に初参加したタリタ選手はカトリック・ブラジリア大学に在学中の学生。十二歳の頃からバレーを始め、バレー歴は六年。大学に入るまではプロを目指していたが、「プロの夢は諦めました。バレーの練習に多く時間が割けないし、私と同じ年齢で上手い人もたくさんいるから」と悔しそうな表情で答えた。
将来、日本に行きたいか、との問いには「行きたい。特に東京ね」と続け、日本文化については「日本文化はそんなに好きじゃない。だって、教育とか厳し過ぎるんだもん」と眉間にしわを寄せる。
大会に出発する前日に左足首とひざを痛めており、対戦チームにばれないように騙しながら飛んでスパイクを打っていた。
同大会を振り返って「なかなか良かったと思う。自分のチームも優勝できたし。本当はベテランの人たちとやりたかったけど、出来なかった」と感想を語った。
「今後もバレーを続けていきたいですか」との質問に「体の状態がよければ続ける予定です」と笑顔で答えた。