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グアルジャー=流れ弾で5歳児死亡=麻薬抗争か?住民は憤る

ニッケイ新聞 2007年12月25日付け

 ブリキ製の新しい車の玩具が、五歳になるカウエーちゃんの棺の片隅にひっそり納まっていた。クリスマスのプレゼントにもらったものだ。二十一日営まれた葬儀の光景で参列者の涙を誘った。
 サンパウロ州の海水浴スポットで知られるグアルジャー市ヴィラ・ジュリア区で二十日午後八時ごろ、二台のバイクに分乗した四人組がバールの前で談笑していた人々に銃を乱射、二人が死亡し一人が負傷した。
 その折バールの横のミニ・マーケットで買い物を済ませたカウエーちゃんが、母親と手をつないで表へ出てきた。不幸にも流れ弾が、カウエーちゃんを直撃。通りがかりの自家用車が病院に搬送したが、到着前に死亡が確認された。
 事件現場周辺の住民は、あまりの無法化に憤っている。警察では麻薬組織の抗争と見て捜査している。