ニッケイ新聞 2007年12月25日付け
遠く離れていても、これほど血縁・地縁の深いところがあろうか。
先ごろ沖縄県嘉手納町のかでな文化センターで「めんそーれブラジルかい」と名付けた芸能チャリティ公演が行われた。来年サンパウロで開催される県人移民百周年記念式典(経費)を支援する催しだった。沖縄ブラジル協会の主催で、今後五回やって五百万円(約八万三千レアル)集め、県人会に贈るという。
ちょうど、嘉手納に滞在していた訪沖団の有志も公演に参加した。代表の知花広繁さんがあいさつ。「言葉の壁があろうとも、故郷を思うウチナーンチュ魂は健在です。今後とも私ども子弟をご指導下さい」。
改革旋風による経費削減はますますきびしくなっている。県民所得が全国一低いにもかかわらず、市町村単位でも研修生を招いていたこれまでの制度は継続されるのであろうか。(神)