Ｆａｒｃの人質三人＝ベネズエラ軍、引き取りで密林に入る

ニッケイ新聞　２００７年１２月２８日付け

　コロンビア解放前線（Ｆａｒｃ）が人質三人を解放と通告したことを受けてウリベ大統領が二十六日、ベネズエラ軍の引き取りを許可した。同軍は二十六日、Ｆａｒｃに幽閉中の元下議コンスエロ・ペルドモ氏と隠れ家で生まれた子息エマヌエルちゃん、ロハス氏三人を引き取るためコロンビアの密林地帯へ入った。
　ベネズエラのチャベス大統領は、人質引き取りは六カ国代表の立会いのもとで行われると宣言した。もしコロンビア政府の許可が出ない場合、奪還作戦も選択肢にあったという。ブラジルからは、ガルシア大統領顧問が参加した。
　米国を除く全ての友好国は中国までも、ベネズエラの快挙に賛辞を送り、いかなる協力をも惜しまないと親善の意を表したと自画自賛した。コロンビア政府に対話の意向があるなら、次回はイングリッド元大統領候補も含めて解放交渉を行いたいと声明を発表した。