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サンパウロ市脱出組で道路大混雑=「一足お先」が裏目に=ヅットラでは170万台を予想

ニッケイ新聞 2007年12月29日付け

 年末の喧騒を避けて奥地や行楽地で過ごそうと一足先にサンパウロ市を離れた人々は二十七日、目的地に向かう行路がこれほど渋滞で混乱しているとは思いも寄らなかった。かつ情報が乏しいことから状況判断ができず、苦痛を伴った自動車旅行を強いられた。
 渋滞は広範囲に及び、通常のサンパウロ州海岸線主要道路のアンシエッタ・イミグランテスはもとより、奥地を結ぶレジス・ビッテンコートやヅットラも一日早い年末移動が裏目に出た状態となり旅行者を驚かせた。
 アンシエッタ・イミグランテスは、早朝から渋滞となった。同街道で午前七時半、カフェーを満載したトラックが横転し交通不能にした。これで事故処理が九時間も長引いたため交通再開にこぎつけず、同日予定していた「下り作戦」は十六時三十分になってから実施する有様となった。
 レジス・ビッテンコートでも渋滞が起こり、特に三百三十六キロ地点(ジュキチーバ市)では、二つの交差点を一つに合わせたことで混乱した。十八時の時点で二十七キロの渋滞となり、それが尾を引いて周囲も混乱した。
 ヅットラではサンパウロ市からの出発点で玉突き事故となり、走行が停止した。管理会社のノーヴァ・ヅットラによると、走行車ラッシュによるもので滅多にない現象とのこと。同社では、年末休暇で同街道に百七十万台の走行車が詰め掛けると見ている。