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コンドル作戦立件へ=米文書が伯政府の関与を証明

ニッケイ新聞 2007年12月29日付け

 在亜米大使館が一九八〇年四月七日、本国へ打電したブラジル政府のイタリア系アルゼンチン人二人に対する拉致命令電文が公開された。これでブラジル政府の事件関与が証明された。
 リオのガレオン空港で拉致された男女は、ここで消息を絶った。同電文は、米機関からイタリア司法当局へ手渡され保管された。これは、ブラジルの事件関与者十三人の立件を裏付ける証拠とされる。
 拉致された二人は、地下組織「モントネロス」のメンバーで第四位とされる幹部要員であった。南米に散在するメンバーをアルゼンチンに集結させるための途上、リオに立ち寄ったときの拘束であった。
 ブラジルには当時、多数のアルゼンチン軍情報部員が潜伏し、ブラジル軍情報部の指揮で行動していた。拉致された二人はアルゼンチンのマイオ空軍基地に幽閉され後日、多数のメンバーとともに空軍機に乗せられ大西洋の藻くずにされたようだ。