ニッケイ新聞 2008年1月5日付け
年末、年始の車の渋滞は暑さも重なり、救急車で手当を受けた人も出た。六州で何百人もの人がくらげの被害にあったり、リオの年越しパーティーに集まった人々の上に銃弾が降ってきてケガをしたり(現在調査中)と、ライフ・ラインの整備だけではない、様々な事件が続発。サンパウロ州政府はプライア・グランジ~クバトン間の高速道路の整備を先送りすることにしたというが、カーニバルにも同じようなことが繰り返されないよう願いたい。少し早いが、W杯は大丈夫かな?
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サンパウロ市で年末恒例のサンシルヴェストレ。昨年の優勝者は男女ともケニヤからの選手。男性は三年連続の覇者とのこと。国が揺れているだけに、国民の期待を背負っての参加だったらしい。参加者は約二万人だった。
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歳末商戦の熱気をそのままと、在庫一掃などの呼び声で大売出しが行われている。中には六〇時間も列に並んで買い物という人もいるというから驚くが、この時期を待って買い物をするという人も多いという。マガジーネ・ルイーザやポント・フリオなど、昨日から大売出しを始めた店もあるので、買い物は価格を確かめて。
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サンパウロ州のフランカ市で、四歳の男の子がプールに落ちた一歳の妹を助けるという大手柄。十二月三十日に年越しの旅行の準備で忙しい家族は、子供たちが庭に出たことにも気付かなかったが、女児が落ちた時、一緒に居た五歳のいとこが大人に知らせに行く間に、四歳の兄はプールに顔を突っ込み、妹の足をつかんで助け出した。スパイダーマン(クモ男)のマスクを被っていた男児はまさにスーパー・ヒーロー。泳ぎも知らないお兄ちゃんの勇気が妹を救った。