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JETRO=駐在員必読のブラジル解説本=役立つ実務知識を簡潔に

ニッケイ新聞 2008年1月5日付け

 関心高まるブラジルの政治、経済、外交、産業動向に関する実務知識を簡潔に分かりやすく――。『ブラジル経済の基礎知識』(二宮康史著)が昨年十一月に日本貿易振興機構(JETRO)から出版された。
 著者の二宮康史さんは同機構に〇三年から〇七年まで調査担当所員として勤務。その間、サンパウロ大学経済研究基金(FIPE/USP)でMBAコースを修了した。現在は、海外調査部中南米課課長代理。
 第一章ではマクロ経済という観点から、持続的な安定成長軌道に載るまでの軌跡を豊富なデータを用いて説明。第二章では、自動車、電気・電子、畜産産業・エネルギー・天然資源などの主要産業の動向と今後の成長可能性。
 第三章では、外国企業の投資動向やブラジル企業の国際化を分析し、ホンダの二輪車や、トヨタの自動車、センプ東芝のテレビ生産など日系企業の具体例を取り上げて成功の秘訣を検証している。
 第四章ではルーラ政権で繰り広げられている積極外交の足跡と背景、第五章ではこれからブラジル進出を考える企業が必要とする実務知識をまとめている。
 「コラム」として、実際に住んで体験したブラジル生活についての感想もちりばめられ、インターネットで集められるブラジル関係の役立つ情報源も一覧表として掲載。定価は千六百円(外税)。