ニッケイ新聞 2008年1月8日付け
【既報関連】〇五年に浜松市のレストラン店主が殺害された事件で、禁固三十四年五カ月の判決を受けたウンベルト・ハジメ被告が、判決に不服として控訴していたことが七日までに、ニッケイ新聞の取材でわかった。
同判決は日本政府の要請に基づく代理処罰(国外犯処罰)では初めて。ミナス地方裁判所の広報担当によれば、昨年十二月十九日に出された官報の発表を受けて、弁護側が即日控訴した。
同被告はレストラン経営者の三上要さん=当時(57)=を絞殺し売上金約四万円を奪ったとされ、事件直後ブラジルに帰国。昨年三月に初公判が行われ、同年十二月十七日に判決が下された。
初公判から被告は起訴事実を全面的に否認していたため、控訴は確実視されていた。