ニッケイ新聞 2008年1月10日付け
サンパウロ市美術館(MASP)で盗まれたピカソの「スザンネ・ブロッヒ」とポルチナリの「コーヒー園労働者」の名画二点が八日、元のさやに戻った。二点で時価にして約一億レアルとされる。発見されたのは、サンパウロ市郊外のフェラス・ヴァスコンセーロス市にある一民家であった。
市警は指名手配で逃亡中だった容疑者を拘束したところ、名画の隠し家を白状した。犯罪は教唆と見られ、報酬として五百万レアルを受け取るはずであった。市警は、依頼者の洗い出しを急いでいる。名画は国外へ運び出し、売却する予定であったようだ。