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写真や資料=提供呼びかけ=「100年史」子孫へ遺す贈り物=沖縄県人会、編纂動き出す=来年2月、3千部発行を予定=締め切りは6月末日

ニッケイ新聞 2008年1月10日付け

 沖縄移民にまつわる写真や古い資料はありませんか?――。ブラジル沖縄県人会移民百周年記念事業の一つ「写真でみるブラジル沖縄県人移民100年史」(宮城あきら編集委員長)の編纂にあたり、関係者が資料提供を呼びかけている。八日午後、沖縄県人会本部会館で第九回編集委員会が開かれ、概要が発表された。写真集の刊行は来年二月ごろの予定。三千部を予定し、全県人会員に無料配布する計画だ。
 会議に先立ち、あいさつした沖縄県人会移民百周年記念祭典総務委員長の山城勇さんは「百周年を機に散逸している県人の貴重な資料を一つにまとめる必要がある」と説明。日ポ両語で編纂し、「記念誌を新しい世紀を担う次世代への贈り物にしたい」と意義を強調した。
 写真集は三部構成で編纂。第一部は「戦前の沖縄県人移民」として、前期を「笠戸丸から琉陽協会の創立まで」、後期を「琉陽協会・その活動開始から太平洋戦争の勃発」に区分。第二部は「移民空白期」として、ブラジルの連合国軍との同盟・参戦と日本の敗戦から一九五三年の戦後移民の始まりまでを扱う。第三部は「戦後の沖縄県人移民」とし、十年を一区切りに沖縄県人会の歩みや周年の記念行事を紹介する。
 現在県人会がもっている写真の中には、LARA(アジア救援公認団体)を通して、戦後間もなくに沖縄県那覇市に救援物資を贈った時の写真などがある。そのお礼にと、沖縄側で結成された「ブラジル慰問物資感謝の会」の青年たちの集合写真など、貴重なものも含まれている。
 宮城委員長は「第一部、二部で扱う写真が不足しているので、資料がある人は是非送ってほしい」と協力を呼びかけている。
 【求めている資料詳細】
一)祖父母・父母の移民当時の写真
二)原始林・新開地開拓や農作業風景などの写真
三)初期移民のパスポートや各種書類、賞状・感謝状・表彰状など
四)笠戸丸移民および先駆移民に関する写真やその家族写真
五)沖縄県人会各支部主催の年中行事や特別行事、また各生年祝い時の家族写真など
六)同航会や各移民(ボリビア、青年隊、南拓、カッペン、伊佐浜、ブラジリア、戦後自由・呼び寄せ・契約移民)などに関する写真
七)ボリビアから再移住した際のクストゥーラ、フェイランテなどの家族労働場面や作業風景
八)笠戸丸移民の子孫やその末裔の所在を知っている人は、その人の連絡先
 【確認事項】
 写真の撮影年月日、被写体の名前や年齢などを明記すること。写真の採用は編集員会へ一任となる。写真は原則的に返却される。資料送付は今年六月末まで。
 【写真資料の送り先】
 ブラジル沖縄県人会事務局(与那覇朝昭事務局長)まで。電話(11・3106・8823)。住所(Rua.Dr.Tomas de Lima.72 Liberdade Sao Paulo SP/CEP.01513-010)。Eメール www.100nen.com.br.okinawa