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静岡・袋井市=もちつきや茶会満喫=外国人と住民が交流

ニッケイ新聞 2007年1月11日付け

 【静岡新聞】静岡県袋井市太郎助の浅羽南公民館で六日、外国人と地域住民の交流会が開かれた。もちつきや茶会など日本の伝統的な行事を通じ、お互いの親交を深めた。
 同館がある浅羽南地区は近年、ブラジル人を中心に外国人居住者が増加傾向にあることから、同館と自治会が中心となって交流会を初めて企画した。参加した外国人はブラジル、ペルー、韓国など七カ国の出身者二十人。自治会役員ら二十人の日本人がもてなした。
 もち米を蒸している間、参加者は茶席を体験。同館の茶話会のメンバーの指導の下、抹茶を味わい、日本の伝統の一端に触れた。
 正月のもちつきも体験。きねで力強くもちをつくと、見守った参加者から「よいしょ」の掛け声が上がった。つき上がったもちは全員であんこやきな粉で仕上げ、おいしく味わった。
 来日十年という韓国出身の李淑寧さん(50)=同市浅羽=は「言葉が分からない時は寂しい思いをした。こうした集いがあるといいと思っていた」と笑顔。企画した同館の石垣英夫館長(65)は「この交流会をきっかけに多文化共生が進んでほしい」と話した。