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滋賀県人会世界大会=外国人労働者の関心は『教育』=世界各国などから1万8千人参加

ニッケイ新聞 2008年1月11日付け

 滋賀県人会の山田康夫会長は昨年十一月十一日から十二月十三日まで訪日していた。今回の目的は滋賀県で行われた「第十一回滋賀県人会世界大会~ふるさと大会~」に参加するためと、今年の県人会記念式典への参加要請。そのほか、地元団体との交流を行ってきた。
 昨年十一月十二日から十四日の三日間、大津プリンスホテルを中心に「第十一回滋賀県人会世界大会~ふる里大会~」が行われた。
 同世界大会には、国内五十三支部をはじめ、インドネシア、フランス、イギリス、ブラジルなど世界各国から約一万八千人が参加した。
 世界大会は三日間で、記念講演、歓迎コンサート、シンポジウム「滋賀県と多文化交流について」、比叡山ナイトツアー、琵琶湖の現状視察、若人の集い「海外と国内の若者をつなぐ県人会活動~私と故郷滋賀のかけはし~」など様々な催しが行われた。
 地元団体との交流会では、滋賀県に在住しているブラジル人子弟や他地域の人々と交流を行った。同交流会で話をした時の最大の関心事は「子弟教育」だった、と山田会長は話し合いをふりかえった。
 滋賀県では近年急速にブラジル人をはじめ、外国人子弟が増えてきている。しかし、幼少期に日本に行っている子どもたちだけに、母語を忘れてしまっている子弟が増えている。そのために地元企業をはじめ、自治体は教育のために尽力している。
 山田会長は、子弟教育に力を入れている一例として滋賀県に本社を置く株式会社サン・ファミリーを挙げた。赤字経営だが、少しでも多くのブラジル人子弟にポ語を教えようと力を注いでいる。
 また、この他、滞在中に滋賀県知事を訪問し、同県人会創立五十周年記念式典への参加を要請したが、現在のところ未定。