ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

ニッケイ新聞 2008年1月12日付け

 サンパウロ市地下鉄工事で七人が死亡した事故からちょうど一年。未だに事故の直接的な原因は確定されておらず、誰が責任を追うべきかも明確にされていないが、調書が出るのは少なくとも五カ月後と。その後も工事は進められている地下鉄四号線だが、二〇〇九年十一月に三つの駅を開業する予定とのこと。全線開通は二〇一二年の予定。
     ◎
 先月二十四日に火事になったクリニカ病院の救急病棟で、十日から採血センターが再開。まだ完全な状態とはいえず、火事以前の半分の扱い量で、クリニカ病院での必要分だけを扱った。再開された採血センターで扱いきれなかった献血者は、他の献血センターを紹介されたという。また、救急病棟全体では、病棟の半分で電気系統が回復したという。
     ◎
 サンパウロ州モジ・ダス・クルーゼス市の非政府組織のマリオ氏はドクター・モルテの通称で知られていたが、八日夜、八人の男たち襲われ、車で連れ去られた。遺体はモジ市のゴミ捨て場に放棄されていたが、三七発の銃弾を浴びた氏は昨年一月に麻薬密売者たちと争いがあったといい、警察は彼らの復讐と見ている。
     ◎
 黄熱病と見られる患者報道が続く中、ブラジリアで死亡した男性一件は確定、他の三件は別の病気と判定された。他に黄熱病の可能性のある事例が十日現在八件報告されている。なお保健省は、黄熱病の危険地域の指定を広げ、サンパウロ州でも六六市町村が危険地域に指定された。リベロン・プレット市などに旅行する方は十日以上前に予防接種を。一〇年以内に予防接種を受けた人は免疫があるので不要。空港や長距離バスのターミナルなどで予防接種を受けることができる。