ニッケイ新聞 2008年1月12日付け
日本ブラジル交流年実行委員会第二回総会が十一日午後(日本時間)、東京で開催され、実行委員会の役員、幹事、委員となっている国会、省庁、公益法人、地方公共団体、民間企業等の関係者ら約百七十人が出席した。
同総会では、麻生太郎日本ブラジル交流年実行委員会名誉会長(衆議院議員、日本ブラジル国会議員連盟会長、元外務大臣)があいさつ、日本ブラジル交流年の事業計画等の報告が行なわれた。
なお、宮内庁が同日付けで発表した皇太子さまの名誉総裁就任について発表があった。任期は今年末までで、ブラジル側の名誉総裁はアレンカル副大統領となっている。
総会終了後、日本ブラジル交流年スタートを記念したオープニング・レセプションが開催された。主催した木村仁外務副大臣は、今月十五日(サンパウロ)と十七日(ブラジリア)に行なわれる式典に出席するため来伯する予定。レセプションの冒頭、出身である熊本県からのブラジル移住に関して触れた。
続いて、河村建夫日本ブラジル交流年実行委員会名誉副会長(衆議院議員、日本ブラジル国会議員連盟幹事長、元文部科学大臣)があいさつした。
ついに日伯交流年の幕が開けた。日本側の公認事業は、百五十四件。そのうち約五十件は、ブラジル国内でも行なわれることとなっている。
事業の内容は様々。音楽・演劇関係のイベントは、「東京交響楽団ブラジルツアー2008」(八月)「豊橋ブラジルDAY」(九月)「日伯交流盆踊り」(群馬大泉、八月)、「浜松サンバフェスティバル」(九月)「宮沢和史&GANGA ZUMBA」(七月)、「劇団1980公演」(二、三月)、「現代舞踊ブラジル公演」(八月)、「ブラジル日本友好合唱祭」(二月)、「江戸糸あやつり人形公演」(二、三月)など盛りだくさん。
スポーツ関係では、「第十回サッカー友好カップ」(一月)、「早慶戦ブラジル遠征」(八月)のほか、ソフトボールやフットサルの親善大会もあり、若い世代が多く来伯する。
ほかにシンポジウム、ブラジル・移民関連書籍の出版、全国各地を巡回する「ブラジル日本移民百周年記念写真展」などもあり、交流はもとより、様々な形でブラジルを知る一年となりそうだ。