ニッケイ新聞 2008年1月12日付け
福島県の交流事業「中南米国移住者子弟研修受入事業」で、今回七人の研修生(内一人はアルゼンチン人)が十三日に、日本へ向けて出発する。
同事業は、将来の県人会活動の中核を担う若者を育成する事を目的としていて、今年で四度目の派遣。一昨年までは、中南米地域の高校生のみが対象だったが、昨年からは青年も対象になった。
ブラジルからの訪問団員は十五歳から四十歳の福島県に縁のある人で、内田マルコスさん、太白リカルドさん、石川和理さん、菅野ラリサさん、斎藤アキラさんの六人。石川さん以外の五人が十一日、ブラジル福島県人会の西徹副会長、曽我部威事務局長とともに来社した。
最年長の内田マルコスさん(35、三世)は「福島県の文化や生活に興味がある。福島の伝統料理を学んで、フェスチバル・ド・ジャポンの郷土食に取り入れたい」と希望を述べた。
リハビリ関係で仕事をしている木村カチアさん(28、三世)は「日本でリハビリ関係の大学に行くので、現場を見て勉強したい」と意欲を見せた。
研修期間は十三日から二十七日まで。研修中は福島県内を観光するほか、地元高校生との交流やホームステイ、各自興味のある場所への訪問などが予定されている。