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ユバ農場=盛況だったクリスマス公演=年末とあわせ8百人超訪れる

ニッケイ新聞 2008年1月12日付け

 四百五十人がユバのクリスマスを満喫――。ミランドポリスのユバ農場で昨年十二月二十五日と三十日、恒例のクリスマス公演が行われ、それぞれ約四百五十人、四百人と昨年以上の人が訪れる盛況を見せた。
 公演は「音楽」「バレエ」「劇」の三部構成。
 「音楽」ではピアノや弦楽、器楽演奏、合唱、「バレエ」の部では、長年指導にあたっている小原明子さんのほか、今年は若手の熊本早さんが振り付けた踊りも披露された。
 第三部「劇」では、同農場の彫刻家、故・小原久雄さんが一九六九年に演出したことのある「息子」(小山内薫・作)を上演した。幕末の江戸を舞台に、火の番をする老人と、長年別れていた息子との偶然の再会、その心の葛藤を描いた同作品。三世の若者たちが息子の役をこなしていた。音楽はユバ・バレエの日本公演以来交流している音楽家の神代充史さんが作曲した。
 劇の演出にあたった矢崎さんは、ニッケイ新聞のメール取材に対し、「初日終演後の仲間達の『良かったよ!』との嬉しい評価や『最後は涙が出て出て』といってくれた観客のお年寄りの言葉にとても勇気づけられました」と振り返る。また、「毎年その兆しは顕著ですが、音楽やバレエに若者パワーの活躍が目立っている」と次世代の成長を喜んでいた。