ニッケイ新聞 2008年1月12日付け
「これから八月までポルトガル語の研鑽に励み、日本語の通じない日系人は勿論、ブラジルの全ての人たちとの交流を深めたいと決意した次第です」――。
自身のインターネットブログでこう綴っているのは、今年五度目の世界一周講演旅行をおこなう百一歳の曻地(しょうち)三郎さん。
この年でなお、目標をもって新たなことを学ぼうとするバイタリティーは並大抵でない。そんな曻地さんをはじめ、在伯の長寿者を取材して感じるのは、長生きで元気な人は、体力うんぬんの問題よりも、前向きに明るい気持ちを持っている人が多いことだ。
適切な食事や運動などを心がけるのは大事だが、それよりもいつまでも目標を持ち、禍を福と成すくらいの気持ちを大事にしたい。それが案外もっとも大事で簡単な長生きの秘訣かもしれない。(泰)