ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
前大統領案を党拒否=PSDBと前知事、市長選固執
ニッケイ新聞 2008年1月15日付け
カサビサンパウロ市長(DEM=民主党)が次期市長選で続投の意向を表明、カルドーゾ前大統領(PSDB=民主社会党)はPSDBとDEM(民主党)の連立維持のためアウキミン前サンパウロ州知事に今回の市長選立候補を見送るよう提案した。前知事はPSDB多数派の支持に支えられ十三日、市長選を見送る考えのないことを明かにした。
次期大統領選を視野に入れて前知事は、PSDBを結集し全国の州都、特にサンパウロ市はPSDBで固めるべきだという。前大統領の計画は、セーラサンパウロ州知事を大統領選に、アウキミン前知事は再度サンパウロ州知事に据える。だからサンパウロ市はカサビ市長にやれというのだ。
DEM党首のマイア下議は、カサビ市長を個人的には好人物だが、対マルタ前市長とは知名度で劣る。カサビ市長続投のためには、PSDBの支援は不可欠と見ている。従って「カサビの敵はアウキミンではなくマルタだ」というのだ。
次期大統領選を視野に入れたPSDBの見解は、アウキミン前知事を担ぐ多数派と前大統領で意見が割れた。いつも後手になる同党の選挙対策で、次回は抜かりなく行きたいところだ。