ニッケイ新聞 2008年1月16日付け
サンパウロ州内を十二日、襲った集中豪雨で各地の被害が広がり、死者四人が出た。家屋浸水は十二日午後十時半の時点で一万四千五百棟に及び、公共避難所に四百八十一家族が収容された。
残りの被災家族は親族などを頼って避難生活を始めた。死亡した四人は十三日、遺体で発見。二人は急流に呑み込まれての溺死、残り二人は降雨による家屋の決壊の下敷きで死亡。
セーラサンパウロ州知事は十三日、被害が最も酷いといわれるペルイーベの上空を視察し被害状況を視察した。それによると二十四時間内にこの時期の雨量の二カ月から三カ月分の雨量が集中的に降り注いだ。
同市の二万五千人が被害に遇い一千二百人が避難を余儀なくされ、百三十三世帯が避難所に収容されたとの談話を発表した。ペルイーベ市とカジャチ市の被害総額が、それぞれ五百万レアルに上がり緊急交付金を支給するという。
集中豪雨禍は、ほかの市町村にも爪あとを残し広い範囲で被害をもたらした。バーレ・ド・リベイラでは一万一千九十人が浸水により、三百四十世帯が避難。パリケイラ・アスーでは三千人、五十四世帯が避難。サンジョゼーでは四百二十八世帯が収容所へ移った。