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前大統領は靴の中の小石か

ニッケイ新聞 2008年1月16日付け

 カルドーゾ前大統領が「サンパウロ市はカサビにやれ」と提案したことで、セーラサンパウロ州知事はPSDB(民主社会党)とDEM(民主党)連立について前大統領の詳しい説明を求めると要求した。前大統領を党のご意見番として尊重するが、同案はPSDBが同一案で結束していることが必須条件であると述べた。
 ミナス・ジェライス州のネーヴェス知事も、アウキミン知事の全国主要州都をPSDBで固める計画に賛意を表した。アウキミン前知事はサンパウロ市長へ立候補することを薦めた。党内の多数派も同案に賛同し、カサビサンパウロ市長の続投支持に乗り気でないらしい。
 PSDBの結束のためにカサビ支持は、党の妨げとなるというのがネーヴェス知事の意見だ。ブラジル一の大都市をPSDBが手放すのは、得策でないがアウキミン前知事の考え。最終決定は世論調査の結果。次に党の考え、それから本人の器量という順。