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東西南北

ニッケイ新聞 2008年1月16日付け

 サンパウロ市では今日から家屋税(IPTU)の通知の配達開始。昨年再登記の手続きをしなかったために免税の権利を失ったりした人もいるらしいが、サンパウロ市では州のノッタ・フィスカウ・パウリスタとは別の電子領収証ともいうべき制度を導入し、家屋税の半分までの減額などの恩典を与えている。今年の分には間に合わないが、www.prefeitura.sp.gov.brで詳細を見ることができる。
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 サンパウロ州イトゥー市の森林で赤ん坊の泣き声。声の主は靴の箱に押し込められた二・七キロ、五五センチの新生児だったが、十一日に保護され集中治療室にいる男児の健康状態は良好。看護婦たちからラファエウと命名された男児には何件もの養子縁組の申入れが来ているが、母親はまだ見つかっていない。発見者自身も状況が許せば自分が引き取りたいほどだったと。
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 幼児虐待もいろいろな形があるが、サンパウロ市サンマテウスで十三日に逮捕された一九歳の男は、恋人の子供で一歳半の男児の世話などもしていたが、男児の顔や身体などに噛み付き、ケガをさせた。男は遊びだったというのだが、一四日現在、男児は入院加療中。
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 こちらは息子のために命を捨てた母。十三日未明、リオ市でサンバの練習中にけんかになり腹を立てた六七歳の元消防隊軍曹が、練習を終えて出てきた二一歳の青年に発砲。とっさに息子に抱きついた母親は胸と背中に三発を浴び、病院に運ばれたが死亡。息子は右手に被弾したが、十四日に退院。同日、母親の葬儀が行われたが、熱狂はサンバの時だけで…。
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 サンパウロ市でサンバのメイン会場の改修工事。雨が続き、間に合うかと関係者が気をもんでいる。