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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年1月18日付け

 鳥肌が何回もたってしまった。サンパウロ市で十六日、聖総領事館が主催した「日伯伝統音楽の夕べ」は成功だった。どんな言葉をもってしても、ちんけに聞こえてしまうほどの〃芸術〃に思えた。
 上妻氏の三味線、RIN,による美しい歌声に琴・尺八・琵琶の音色、ブラジル側を代表して出演したマンドリン奏者のアミルトン氏、ギター奏者のヤマンドゥ氏の巧みで迫力ある演奏技術の共演は見事の一言。
 出演した日伯の音楽家は伝統を大事にしながらも、現代に合わせた革新的な演奏をする。そうした遠く離れた両国の一流の音楽家による〃融合〃は、まさに今年の日伯交流年・移民百周年の一つの象徴にも思えた。
 「今回の聖領事館はいい仕事をしたね」という声もちらほら。チケットが足りないという声も聞かれたけれども、こうした企画は今後もお願いしたい。     (泰)