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北部で今年初の大量殺人=7人死亡、3人負傷=軍警大佐の殺人と関連か

ニッケイ新聞 2008年1月19日付け

 サンパウロ市北部トレメンベー区ジャルジン・サンルイスのファビオ・ベネルジ街のバール・バッドボーイで十七日午前一時半、談笑していた十人が何者かに無差別襲撃を受けてピストルで射殺される事件が発生した。
 このうち七人(男性六人、女性一人)が即死、残り三人は病院に収容され命に別条はない模様。今年に入って初めての大量殺人だ。いち早くカウンターの陰に隠れて難を逃れた店主などの総合的な目撃談を合わせると、二人組もしくは四人組がバイクで事件現場に乗りつけた。
 このうち二人組が無差別射撃を行い、殺害した後で逃走した。犯人は何も盗らず、少なくとも三十六発の銃弾を浴びせたという。犠牲者はいずれも、頭部と胸部に弾を撃ち込まれ即死の状態であった。
 これでは単なる大量殺人で終わるところだが、一日前の十六日午前、北部軍警パトロール部隊指揮官のエルミニオ大佐が何者かに射殺されていることから警察では事件の関連性を重く見て捜査している。
 同大佐は殺人捜査課にも属し、大量殺人の解明に奔走していた。捜査妨害の一環で殺害されたとも見られている。今回の両事件に軍警が使用する三八〇口径のピストルが、どちらも凶器となっているのでその理由となっている。