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東西南北

ニッケイ新聞 2008年1月19日付け

 昨年は映画の「精鋭部隊(Tropa de Elite)」が話題を呼んだが、カーニバルを前にした今、リオ市で子供に人気の衣装は、警察特殊部隊(Bope)の制服をまねたものらしい。ただし、背中に書かれた文字はTrupe de Eliteとなっており、中央にどくろの絵。去年はお姫様の格好をしたという少女も今年は特殊部隊まがいの格好でポーズを作る。
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 特殊部隊では無いが、サンパウロ市北部で殺害された軍警大佐の葬儀には多くの警官も参加。サンパウロ州知事は背後関係などを明らかにすると約束。一方、ペルナンブコ州では警官による暴行で死亡したとされる一三歳の少年の死因についての調査が進められている。悪に対する戦いに命を落とす人もいるのに、罪も無い人間を巻き込み命を奪う者もいる。
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 サンパウロ市でファッション・ウイークが開催されており、世界的なデザイナーなども集まっている。そのうちの一人で英国人のウエストウッド氏は「サンパウロはエキゾチックな町」と。このイベントの後、パンタナルを訪れたいという氏は周りの注告に従い、黄熱病の予防接種も受けるという。黄熱病については、保健相が「予防接種を受けずに危険地域に入って罹患したのは本人たちのせい」としているが、黄熱病の発生は世界保健機構にも報告され、訪問場所を確認の上、必要な人は訪伯前に予防接種をとの勧告が世界中に流された。
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 サンパウロ州アルジャ市で十二日未明に死亡した二歳の男児が今年初の脳膜炎患者と認定された。他方、ソロカバ市で十五日、母親が妊娠中の輸血でエイズに感染し、出生時からエイズに冒されていた女性が服薬によりエイズ無感染の女児を出産。十七日に母子共に退院した。