ニッケイ新聞 2008年1月22日付け
十八日のサンパウロ市のモトボーイの抗議デモは約七〇〇人が結集。サンパウロ市のマルジナル・チエテならびにマルジナル・ピニェイロスの高速部分の通行禁止や二人乗り禁止、強制保険の大幅値上げなどに対する抗議行動だが、今回の抗議デモでは交通局の担当者との会合と公聴会開催の約束を取り付けることが出来た。為政者と実際にバイクで生活している人たちが意見を出し合える場が開かれ、最善が探られんことを。
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黄熱病でパニックに近い状態になったことで、短期間に予防接種を重ねて受けた人が過剰接種により重態に陥ったケースの報告が出された。予防接種は十年間有効。認定患者数は一二人(八人死亡)となったが、爆発的に増える傾向では無いので過剰反応に注意し、冷静な行動をと専門家。
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大サンパウロ市圏では週末に一一人の交通事故死者が報告されたが、二十日未明にヅットラ街道で起きた事故は、盗難トラックに装着されていた安全装置が作動したことでトラックが急に止まったために起きた。四台のトラック、一台のバス、一台の乗用車を巻き込んだ事故になり、四九歳の女性が死亡、二人が負傷。トラックを盗んだ犯人は逃亡。一方、サンパウロ市東部のイタケーラ大通りでは二十日五時、こちらも盗難車が電柱にぶつかり大破。四人が即死した。
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数日間に一月の平均雨量の四分の一が降ったというサンパウロ市。北部トレメンベでは二十日、自宅を襲った土砂に埋まった七才の女児が死亡。市内南部でも二カ所で土砂崩れが起き、中心部では倒木による被害が報告された。雨は水曜日頃までというが、二十五日のサンパウロ市創立記念日からの連休に旅行する人たちもいる。週末は晴れてくれるか?