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サンパウロ市=日系農協セミナー開幕=各地域の発展目指して

ニッケイ新聞 2008年1月22日付け

 JICA(国際協力機構)とブラジル農業拓殖協同組合中央会(農拓協、近藤四郎会長)共催の「第八回日系農業活性化セミナー」が二十日に開講、二十五日までの六日間ニッケイパラセホテルで行われている。
 今回は、ブラジルをはじめ、パラグアイ、ボリビア、アルゼンチンの四カ国から十六団体、約三十人が参加した。
 開講式ではまず、吉田憲JICAブラジル事務所・サンパウロ支所次長(野末雅彦次長が一時帰国のためサンパウロ支所次長を兼務)が、同セミナーが始まった経緯について話し、「今回の場を各地の問題を分かち合う場として活用し、各農協、各地域、さらには南米全体の活性化に繋げよう」と力強く呼び掛けた。近藤農拓協会長は、回数を重ねるごとに横の繋がりが増えていることに喜びを表した。
 続いて、来賓挨拶では田畑篤史在サンパウロ総領事館副領事は「同じ目標に対して研磨することによって日系農家の発展、さらには南米の発展に繋がるものだ」と位置付け、参加者にエールを送った。五十嵐清一JATAK東京本部常任理事もあいさつを行った。
 同セミナーでは、二十日に各国の作物栽培状況、取引状況、地域経済活動の状況の報告が行われた。二十二日以降には三人の講師による講演や、分科会討論、イタペチニンガ市農業生産地帯視察などが行われる。