ニッケイ新聞 2008年1月22日付け
ニッケイ俳壇の選者の一人、星野瞳さんが最近「こんなものがありました」と、終戦からちょうど一年後、今から六十二年前に撮影された二十三人の集合写真のコピーを送ってくれた。
田中丑子さん(老ク連初代会長)宅での、俳句づくりを中心とした文芸愛好者たちの集まりだったらしい。記者が来伯したころ、第一線で創作活動していた人たち。もう全員故人と思われるが、一部挙げると石川芳園、林伊勢、渡部重(南仙子)、香山六郎、富岡耕村、宮坂国人(幾別春)、斎藤蛍石、大河内辰夫(武骨)、岩上五重、木村義臣ら。
いわゆるリベラルで、〃流派〃とかに拘らない当時の自由人ばかり。戦勝派、認識派に割れ、テロが激しかったころだ。抗争などを超越して、春風が吹いているような雰囲気。文芸活動はどんな時代でも続けられたらいいと思う。(神)