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百周年協会=記念式典・パレード内容を発表=800人来場、説明不足に不満も

ニッケイ新聞 2008年1月23日付け

 今年六月二十一日にアニェンビーのサンボードロモで行われる記念式典・イベント内容についての発表が、百周年記念協会により十九日午後三時半頃から文協大講堂で行なわれた。式典関係者、イベント出演者など約八百人が詰め掛けた。
 六月十三日から二十二日までの十日間、アニェンビー国際会議場とエリス・レジーナ小講堂で行われる日本文化週間について、担当者の高橋ジョー氏が説明を行った。
 高橋氏は、日本週間開催中に行われる予定の世界コスプレサミットの映像を流し、説明を加えた。同サミットは同週間中に七州九市から十万人の参加者を募る計画。「これは百五十あるプロジェクトのたった一つです」と強調して説明を加えた。
 百周年記念曲「海を渡って百周年音頭」の踊りを婦人たちがデモンストレーションとして披露。
 第二部の式典担当の福原カルロス氏が、式典の内容の説明を行った。その説明によるとサンボードロモの舞台には、日伯両国旗を背に受け、赤い壇が用意されている。
 式典の始まりでは、日伯協会(本部神戸)から送られる「友情の灯」を持った関係者が入場し、「友情の灯」は平和のモニュメントに移される。
 国歌斉唱の中、軍警の先導で皇太子さまが入場される。日伯両国歌斉唱、ブラジル側の関係者の挨拶に続いて、皇太子さまがあいさつされる予定になっている。
 続いて、客席の全員で百周年記念曲「海を渡って百周年」を歌う中、一千人が踊りながら行進する。日本の海上自衛隊練習艦隊の音楽隊も披露する予定だ。
 続いて、第一部の芸能と第三部のパレードについての説明を芸能担当の蛯原忠男氏が行なった。第三部のパレード担当の桑原エジソン氏はリオのサンバ関係者との打ち合わせのため欠席。
 日本の宮内庁や外務省関係者から時間の正式な発表がされていないために、時間などは発表されず、人数と参加団体の紹介のみに留まった。どの部分で分けるかなどの詳細の説明は一切行なわれなかった。
 蛯原氏は、「式典に対する参加団体の数は変更しないが、順番などは変わることがあるため」と理由を話していた。
 パレードの最後には、笠戸丸の山車を用意して、サンバチームのヴィラ・マリアーナとリオのチームがサンバを披露する計画になっている。
 説明を聞いた出席者からは、「今日の発表では何を説明したのか分からない。後ろに座っていた人たちには何を書いているのか分からなかっただろうし、通常なら資料を配布するはずではないか」と不満の声が上がっていた。