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「みんな頑張ってよ!」=30周年に向けて気合い――丹下太鼓道場の新年会

ニッケイ新聞 2008年1月24日付け

 今年創立三十周年を迎える丹下セツ子太鼓道場は十九日午後、サンパウロ市リベルダーデ区の東洋会館で新年会を催し、パラナ州マリンガ市からも弟子が駆けつけ、節目の年に気合いを入れた。
 「百周年もあるし、みんな頑張ってよ!」と丹下セツ子さんが元気よく新年のあいさつすると、集まった道場関係者ら約四十人は大きな声で応えた。
 長い伝統を誇る同道場だけに支部を作らない方針でやっているが、「あまりに何度も頭を下げにくるので根負けした」と丹下さんが唯一認めた団体がマリンガ日伯寺の勢至丸太鼓だ。〇四年に創立した当初から同道場の指導者が月に一回以上通っている。今回は佐々木良法住職はじめ十三人が参加した。
 浄土宗開祖法然師の幼年名を付けた太鼓グループだけに、佐々木住職は「太鼓を通して日本の哲学や倫理を伝えたい」と意気込む。信仰とは関係なく、平均年齢は十五歳前後の若者が中心で、非日系も多く参加しているのが特徴だ。
 同寺では二十五日にパラナ州で二カ所目、全伯で四カ所目の活動拠点となるクリチーバ日伯寺をイナウグラソンする。
 なお、丹下道場単独としては初めての発表会を九月二十八日に文協で三十周年を記念して行う。日本からも来賓が来る予定。