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「豊饒の森」プロジェクト=サンパウロ市に千本の苗を植=25日、市創立記念日に

ニッケイ新聞 2008年1月24日付け

 ABJICA、州環境局森林院、州水道局が企画・実施に当たり、二〇〇四年に開始された植林プロジェクト「豊饒の森」は、サンパウロ市制四百五十四年を祝い、二十五日午前十時から「チエテ・エコロジー公園」(Parque Ecologico do Tiete)で植樹を行なう。
 同プロジェクトはサンパウロ市創立四百五十年を記念して始まったもの。現在ブラジルのほか、ヨーロッパを中心とした各国からの参加があり、すでに同公園にチエテ川岸立地条件に適した五十種の樹種が約千本植栽され、順調に育っている。
 昨年六月、「〃K〃LINE 川崎汽船株式会社」が現地法人の有限会社「〃K〃LINE BRASIL」設立に当たり、チエテ・エコロジー公園に造林中の「豊饒の森」に千本の苗の寄贈を発表していた。今回の植樹はその苗を植えるもので、今年四回目となる「豊饒の森協力者の集い」の一環として行なわれる。
 このプロジェクトの最終目標は、アイルトン・セナ街道沿いに約三千本の木を幅百メートル、延長一キロに植栽すること。
 将来はチエテ・エコロジー公園の環境教育プログラムに組み込まれ、さらにはサンパウロ大学東部キャンパスの実験林としても活用されるという。
 州観光局森林院元総裁でABJICA副会長の山添源二さんは、「植樹により、サンパウロがより環境に優しい都市になれば。今年は百周年ということもあり、非常に意義深い」と話し、多くの出席を呼びかけている。
 同公園への行き方は、アイルトン・セナ街道十七キロ地点を右に入り、二キロ。詳細は山添(電話=11・9666・5333)まで。