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今年は23県人会で役員改選=定期総会シーズン始まる=8県以上で会長交代か=27日には11団体が開催

ニッケイ新聞 2008年1月25日付け

 今年も県人会の総会シーズンが始まった。二十日に青森、岩手、福井の三県で行われた総会を皮切りに、二十七日にはなんと十一県人会が総会を行う。五~六月に行う神奈川と埼玉をのぞき、今後毎週、四十五都道府県人会が三月末までに順次総会を開催していく。ニッケイ新聞の電話調査によれば、ブラジル日本移民百周年を迎える今年は二十三の県人会が役員改選を予定している。すでに青森では清藤イナ会長に代わって、一世の玉城道子氏が新会長に就任。その他、八県で現会長が辞意を表明しており、これらの改選結果が、三月末とみられる県連執行部選挙のシャッパ(連記名簿)にも大きく関わってくる。節目の年だけに、会長職になれば華々しい舞台に立つ機会も例年より多いとみられ、場合によっては、激しい選挙合戦を繰り広げる場面もみられそうだ。
 秋田県人会は、現会長の石川準二氏が辞意を表明しており、小松雹玄現副会長を会長とする新シャッパが提出されている。
 栃木県人会は、今回の総会で横田啓現会長が辞意を表明、新会長が選出される見通し。
 愛知県人会では伊藤アンテノール現会長が任期満了で退く意向を示している。岡山文化協会では根岸健三現会長が辞意を表明しており、それぞれ候補者の名前が挙がっている。
 定款により一年毎に役員改選を行っている香川県人会では、現副会長が会長に就く方向になっている。
 奈良県人会では、現会長が体調の問題から交代する見通し。既にシャッパが提出されている。
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 県連会長を務める松尾治会長が辞意を表明した福岡県人会だが、現時点では未定の状態。関係者は「(松尾会長以外)他にはいない」と強調しているが総会当日まで状況は不確定だ。
 大分県人会は永松通一会長が任期満了で辞意を表明しているが、次期候補の名前は現在のところ挙がっていない。
 三重県人文化援護協会の選挙は、「その日になって蓋を開けてみないと」と関係者。
 山口県人会では平中信行現会長が辞意を表明しているが、現在のところ未定。
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 中沢宏一氏が会長を務める宮城県人会は、中沢氏のみがシャッパを提出しており、再選される見通し。
 高知県人会(高橋一水会長)、東京都友会(坂和三郎会長)、千葉県人会(原島義弘会長)、岐阜県人会(山田彦次会長)、佐賀県人会(辻定男会長)では、現会長が続投の意向を示している。
 山梨県人会では高野隼士会長が新任の会長を探しているが、現在のところ次期候補はあがっておらず、続投の方向で進んでいる。
 今年四十五周年式典を予定している長崎県人会では、中野恵市現会長は「だれもいないなら出馬する」との考えを示している。
 このほか、大阪なにわ会(下平尾哲男会長)、滋賀県人会(山田康夫会長)でも現会長続投の方向で落ち着いている。
 三月末の県連執行部選挙のシャッパは、これらの会長人事を踏まえて組み替えることになる。
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 埼玉県人会でも五~六月に総会を予定しているが、八月に五十周年記念式典を開催するために、役員改選だけはその後に行うことになっている。
 また、静岡県人会は今年選挙の年ではないが、鈴木静馬会長の体調が良くないことから、会長の体調次第では交代する可能性もあるという。
 このほか、群馬県人会は、今回一部選挙で七人新しく入れる予定。群馬県人会に若い力を入れることを目的としている。
 富山県人会では監査役の選挙、宮崎県人会では監事選挙が行われる。
 上記以外の県人会では今年は役員改選を行わない。