ニッケイ新聞 2008年1月25日付け
我々はなんとしても松尾さんを会長に推す――。福岡県人会長辞任の意向を示している松尾治会長の進退問題を協議するため、県連で二十三日午後三時から執行部会議が開かれた。網野弥太郎氏、羽田宗義氏、西谷博氏の三人の顧問も加わって行なわれた話し合いの結果、執行部としては松尾氏に続投を要望、近日中に福岡県人会関係者と話し合いを持つことが決まった。
午後三時から始まった会議は約二時間に及んだ。五時過ぎに執行部の結論が出たために松尾会長を呼び、思いのたけを伝えた。
網野氏は「福岡県人会の問題は別として、我々は松尾さんを推す。執行部としてはもう一期してほしい」と二時間に渡る話し合いの結果を伝え、「松尾さんの意向を聞きたい」と質問した。
この質問に対し松尾会長は「時間的に不可能。県連、百周年の両立は無理。百周年にいかないと、成功しない。まだ資金の問題などもあるし…」と百周年に対する強い思いを伝えた。
この返答を聞いた網野氏は「百周年を引き受けたときには、県人会も県連にも相談しなかった。昨年できたから今年もできるだろう。今年各県人会で選挙が行われ、四分の一ぐらいは新会長になるだろう。そんな時こそ執行部が一枚岩でしっかりしないと」と訴え、「我々の熱意を感じてほしい。三足の草鞋を自分から履いたんだろう」と強い口調で言い、「以前のようなごたごたは勘弁だ」と思いを伝えた。
山田康夫副会長は「福岡県人会の幹部たちと話し合いをしたい。努力だけはさせてくれ。負担をかけないようにするから」と執行部内の考えを伝えた。
「もう動いていると思うから成果は期待できないが、反対はしない」と松尾会長は返答した。
協議の結果、今後二月三日に行われる福岡県人会の総会までに同会関係者と話し合いを行う方向で決定した。福岡県人会次第で、松尾県連会長続投の可能性も出てきた。
なお、今回の会議には山田副会長、長友契蔵会計、加藤恵久副会長、与儀昭雄副会長、清藤イナ副会長、福田康雄副会長、杉山エレーナ書記、根岸健三監事らが出席していた。